先発レパルダスの可能性……?
図鑑No.510と言えばこのポケモン、レパルダスですね。『ポケットモンスター ブラック・ホワイト』から登場した悪単タイプのポケモンで、チョロネコの進化系です。BWでは四天王のギーマさんやチェレン、プラズマ団の面々が使用し、『ポケットモンスター ソード・シールド』ではマリィちゃんが使用するので、多くの人が知っていると思います。
さてこのポケモン、現在ランクマッチではあまり使われていません。それどころか、シーズン1から現在のシーズン23に至るまで、一度も150位圏内に入ったことすらありません。なぜ使われないのか、まずはレパルダスのスペックを見てみましょう。
【種族値】
64-88-50-88-50-106 合計446
【特性】
通常特性 柔軟/軽業
隠れ特性 悪戯心
【主な習得技】
・物理技
不意打ち、イカサマ、地獄突き、鬱憤晴らし、辻斬り、猫騙し、電光石火、空元気、ギガインパクト、種爆弾、とんぼ返り、這い寄る一撃、サイコカッター、シャドークロー、ダストシュート、アイアンテール、じゃれつく
・特殊技
悪の波動、バークアウト、ハイパーボイス、破壊光線、草結び、嫉妬の炎、シャドーボール
・変化技
悪巧み、電磁波、挑発、守る、眠る、寝言、甘える、身代わり、堪える、バトンタッチ、アンコール、トリック、欠伸
……なるほど確かに強くない。数値は素早さが高いものの、火力は高いとは言えず耐久もペラペラ。悪戯心は強いが電磁波や後攻の尻尾トリックなどはオーロンゲでも同じ事ができ、オーロンゲには壁貼りがある。欠伸も強いが電磁波やトリックなど覚える技とシナジーがないうえ、壁貼りもできるニャオニクスの方が使いやすい。
しかし、役割対象を絞ると、他の子にはできない芸当ができるようになることもあるのです。今回は、私が思いついた「対カバルドン等絶対ステロ撒かせない型」をご紹介しようと思います。
【型紹介】
レパルダス 悪戯心 @奇跡の種or達人の帯 CS252 D4 おっとりorうっかり屋
挑発 猫騙し とんぼ返り 草結び
先に言っておきます。この型は汎用性がとても低いです。全体的な強さを求めるならバークアウトや電磁波など、もっと有用な技がたくさんあります。そして一番の標的のカバルドン以外にも最低限の仕事ができるようにしたので非常に中途半端です。
さて本題に入りましょう。先述の通り、この型は主に先発に出てくるカバルドンを想定しています。C特化レパルダスの1.2倍草結びは、H252D無振りカバを最高乱数1発で倒せます。HD特化だとしても確定2発で収まります。
カバルドンは物理耐久がとても高いため、スペック的には遥か上のA特化オーロンゲのパワーウィップではB無振りでも確定2発になってしまいます(先発オーロンゲがA特化かつパワーウィップを持つこと自体珍しいでしょうが)。エルフーンもムーンフォースワンウェポンがほとんどです。この点で、他の先発要員とは差別化が可能となります。
そもそも地震ワンウェポンであることが多いカバルドンに挑発ができる時点で有利。今回は候補から外しましたが、風船を持てば交代以外手詰まりに追い込むことができ、とんぼ返りによる対面操作がしやすくなります。猫騙しでHBカバに5.5%以上のダメージが入るので、ダメージを見てから倒しに行くか挑発するか決められます。
準速レパルダスは最速霊獣ランドよりS実数値が1高いので、それ以下の相手には猫騙し+とんぼ返りをするだけで削りつつ対面操作ができます。
正直に言うと、この型は大して強くないです。というか、書いてるうちにどんどん冷静になって「あ、これダメだ」と思いました。確かに先発レパルダスの草結びは意表を突けますが、そもそも挑発見え見えの場面は引くか地震で突っ張るでしょうし、無振りでも地震を打たれるとH4振りレパルダスは68.8%の確率で落ちます。様子見猫騙し+草結びが決まっても落とせる確率は半分以下ですし、大抵は2ターン目にとんぼ返りすることになるでしょう。しかし、ちょっとした思い付きをどうしても誰かと共有したくてこうして記事を書きました。この記事が皆さんの何かしらの面白いインスピレーションに繋がれば幸いです。